"村”に入ると、おおよそ東京の新建材の家々とは対極のような、それぞれが「顔」を持った家が並んでいます。何年前からこの風景なのは計りかねますが、少なくとも数十年という単位ではなさそうです。どうみても、歪んでいたり、建て付けが悪そうだったりもする。でも基本的に「更地にして建て直す」習慣はないから、村のあちこちで補修工事を目にします。だから、単に「保存」に固執するのとも違う。窓や塀などの木工部分は、鮮やかに塗り直され、多分、必要ならばほぼ同じ素材で取り替えられているのでしょう...きちんとそこで現代を暮らしているひとの気配がする。とても、静かです。
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あちこちで見られる補修風景。けれどそれによって風景から浮いてしまうようなことはしない。ドイツ車の多くが、10万キロ乗って一人前、という設計がされているらしいけれど、価値観の根底に同じものを感じる?少なくとも、買うとき買い易く、2回目の車検では「買い換えた方がトクですよ」と言われる価値観ではなさそう。
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結構鮮やかな中間色が多い。イギリスやフランスの色遣いとは違う感じ。
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