【ギャラリー・門】記念すべき第1回目の展覧会は、『小さな家 小さなアートvol.1』。
準備段階で浮かんだ課題をひとつひとつクリアするべく、すべて手作りで準備。
「洋服を選ぶように気軽に買って飾れるアートを」と、フレーム付きでスグ飾れる《5千円アート》をずらりと用意。数名の協力画家に旧作品・習作などを提供してもらい、ART FOR LIVESメンバーが吟味して小サイズに裁断して既成の額にフレーミング。日本画材の素材感を活かした抽象画として生まれ変わりました。
子育て中の方にも、気兼ねなく自分の時間を持って、アートを感じていただきたい・・・と、鑑賞中お子様をお預かりする《託児コーナー》を開設。趣旨に賛同したボランティアの方々が、茣蓙を敷いたガレージでヨーヨー吊りや紙芝居などで託児を請け負って下さいました。子どもたちも大喜び。
「どう飾ったら部屋に合うのかわからない」展示室の一画に机と椅子のセットを置き、小物を配置して、作品を部屋に飾った時のイメージを持てる演出も。希望者にはART FOR LIVESスタッフが飾り方のアドバイス。
会期中の一日、アートを鑑賞するだけでなく創り手になる経験を、とワークショップも開催しました。「うれしい」「いかり」「あこがれ」「あのときの私の気持ち」…を絵に描いてみよう。“感性の脳”といわれる右脳を刺激して、セラピーにもなる自己表現を体験。明るい縁側で、親子で楽しみながら描きました。
一週間の来場者数はのべ180人。居住中のプライベート空間を提供頂いたため、不特定多数に向けての告知はできず、人づての広報しかできなかったのですが、リピーターになりなんども足を運んで下さる方、友人・家族を連れてきて下さった方など、多くの方に楽しんでいただけました。
そして、うれしいコメントをいくつかご紹介。
「いろいろな展覧会をみていましたが、今日の展覧の内容は私にとって、一番勉強になると思います。作品から作家の美意識と発想が勉強になりますし、昭和の家にある日本独特な和美というギャラリー」
(台湾の方/30代女性)
「バランスまだいまいちだけど、こんな感じで飾ってみました。」
(買って帰った作品をデスク前に飾った写真とともに/30代女性)
「 レトロなお宅で、普段はなかなか目にすることのない芸術作品に触れられたことを、心より嬉しく思います。」
(30代男性)
「音楽や詩、絵画、彫刻などアートの世界でなければたどり着くのが難しい場所があります。21世紀のこの日本は大きなチャレンジの国だと思いますが、粘り強く働きを重ねて下さい。またお会いしましょう。」
(NGO職員/40代男性)