アムゼル村の散歩の終わりは、ちょっと腹ごしらえに村の食堂へ。その名も「hof-kuche=村の台所」。食事の内容は1種類の日替わりプレートだけらしい。
気持ちの良い秋の散歩もそろそろ、陽が落ちてきました。ドイツには原子力発電がありません。そのせいか、夜の照明は少なく、夜がほんとうに「夜」です。東京に生まれ育った私は、夜空を見上げると白い雲が、左に新宿、右に渋谷の街の光を映して光っているのがあたりまえでした。
それが異常なことだと気づかずに、今夜も日本の都市では、下から照らされて鈍く光る白い雲が見えているのでしょう。
私たちは日々の暮らしの中で、外界の影響を、からだと心にどのように受けているのか、意識しているでしょうか。また、それについて自分を、守る策をとっているのでしょうか。
同じ「日常」を生きているこの村と東京での自分を思いながら、明日から始まる展示会準備のために、早めの帰途につきました。
[Oct.2006 桜井純子:AFL]
駅から村の入口に近い、ギャラリー「青い家」前の広場。ここで明日からART FOR LIVESがサポートする展覧会の開かれる、青い夕闇に柔らかい街灯の光が、かろうじて足下を照らしている。
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サラダとヨーグルトにパスタという質素なプレート。雰囲気は学食...?お味は、ほどほど...
柔らかい光の差し込む半地下の食堂は、隠れ家のようでもある。各テーブルに、花とロウソク。
表に出ると、夕方の犬の散歩ならぬ、ポニーの散歩と遭遇。この村にはレトロな厩舎もあります。そこの馬か、はたまたペットか?
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